結婚相談所ではお互いのマッチングが成立すると、次のステップである「お見合い」に進みます。お見合いは、喫茶店やホテルのラウンジなどでお茶を飲みながら二人きりで話しをする場です。
ここで悩むのが飲食などの「デート代」。男性が全額支払うべきなのか、それとも割り勘が常識なのか。せっかくいい雰囲気になったのに、デート代の支払いで台無しにしてしまうのは絶対に避けたいところです。
ここでは、デート代の支払いで失敗しないためのポイントを紹介します。
【シーン別対応】結婚相談所のデート代は男性が支払う？
お茶を飲みながら会話を楽しんで、いい感じで終わったデート。
ところがいざ、お会計となったときに悩むのがどちらが支払うべきか、あるいは割り勘にするべきかです。そのチョイスによって婚活がうまくいくかどうかが決まるかもしれません。
シーン別の対応を紹介しましょう。
お見合いの場合
結婚相談所でのお見合いにおけるデート代の支払いについては、基本的には「男性が全額支払う」ことが一般的とされています。
お見合いでは、まだ相手との関係性が浅いため、スマートに支払うことで、相手に安心感や信頼を与えることができます。ただし、女性側が「割り勘でもよい」と感じるケースもあり、金銭感覚のすり合わせは交際が進むうえで重要なポイントです。
そのため、初回は男性が支払い、その後のデートでは二人で相談しながら決めていくのが理想的です。結婚を見据えた関係だからこそ、思いやりと配慮のある金銭的な対応が、今後の信頼関係の基盤となります。
仮交際の場合
明確なルールはないものの「男性が多めに負担する」「最初は男性が支払う」というスタイルが一般的です。
仮交際は、お見合い後にお互いの相性を見極める期間であり、まだ恋人関係ではないため、相手に良い印象を与えることが重要です。特に初回や2回目までは、男性が率先して支払うことで誠意やリード力を伝えることができ、女性に安心感を与えやすくなります。
ただし、毎回全額を男性が負担し続けると負担が大きくなるため、交際が進むにつれて「割り勘」や「交互に支払う」など、無理のないスタイルを相談していくのが望ましいでしょう。
金銭感覚や価値観のすり合わせは、結婚を視野に入れた交際において非常に大切なポイントです。仮交際中だからこそ、お互いが気を遣いすぎず、自然な関係を築いていく姿勢が求められます。
真剣交際の場合
デート代の支払いは「お互いに相談して負担を分け合う」ことが理想的です。
真剣交際は、成婚を見据えた本格的な交際段階であり、将来の生活を一緒に考える時期です。そのため、金銭感覚や価値観をすり合わせていくことが非常に重要となります。
真剣交際に入ったら「今回は私が出すね」「次はお願いね」といったように、対等な関係として自然に分担していくことが望まれます。
このやり取りを通じて、二人の間にある金銭感覚のズレや思いやりの有無を確認でき、将来の家計管理にもつながる貴重な経験となります。結婚を意識した関係だからこそ、金銭面でも「話し合い」と「協力」が大切です。
結婚相談所のデート代を男性が支払うメリット
結婚相談所のデートでは、割り勘にせず男性が支払うことにいくつかのメリットがあります。
誠意とリード力をアピールできる
金銭的な負担を引き受けることで「真剣にお相手との関係を築きたい」という誠意を行動で示すことができます。これは言葉よりも強い印象を与える場合が多く、相手に安心感や信頼感を持ってもらいやすくなります。
また、スマートに会計を済ませる姿は、リード力や決断力のある男性として好印象を与える要素です。特に結婚を意識した交際では、頼りがいや包容力が重視される傾向があり、自然とリーダーシップのある姿勢をアピールできます。
ただし、無理をしてまで支払う必要はなく、お互いの価値観やタイミングに合わせた柔軟な対応も大切です。
女性に安心感と特別感を与えられる
初期の段階では、相手の誠実さや本気度を見極めようとしている女性も多く、スマートに支払いを済ませる姿勢は「自分を大切に扱ってくれている」という安心感につながります。
また、金銭的な負担をかけない配慮は、思いやりのある人柄として好印象を与えやすく、女性は自分が「特別に扱われている」と感じやすくなります。
こうした感情は、次のデートへの意欲や交際の前向きな気持ちにもつながりやすく、良好な関係構築に寄与します。
ただし、見返りを求めるような態度や強引な支払いは逆効果となるため、自然な気遣いとして行うことが大切です。
交際の主導権を自然に持てる
支払いをスムーズに行うことで、相手に対して「リードしてくれる頼れる存在」という印象を与えることができ、自然と会話の流れや今後のプラン提案なども男性主導で進めやすくなります。
特に結婚を前提とした出会いでは、主導権を持って関係を進めてくれる相手に安心感を覚える女性も多く、相性の確認や信頼構築がスムーズに進みやすくなります。
また、会計の場面は交際の主導性を示す一つのチャンスであり、細かな気配りや判断力をさりげなくアピールできるタイミングです。無理なく自然な流れで支払うことで、男性としての魅力をより引き立てることができます。
結婚相談所のデート代を割り勘にするデメリット
割り勘については、それぞれの価値観があるため一概にデメリットというわけではありません。ここでは結婚相談所のデートで割り勘にしたときのデメリットを紹介します。
経済的な負担が片寄る
複数の仮交際を並行して進める時期には、食事代やカフェ代が積み重なり、予想以上の出費になることも少なくありません。このような状況が続くと、金銭的に無理を感じたり、デート自体を楽しめなくなったりする可能性もあります。
また、経済的な負担が男性側だけに片寄ることで、不公平感やストレスが生まれ、交際に対して前向きになれなくなるケースもあります。
さらに、相手が当然のようにおごられることに慣れてしまうと、関係性のバランスにも影響が出る恐れがあります。
金銭感覚の不一致に気づきにくい
すべて男性が負担することで、女性側のお金に対する価値観や支出への考え方が見えにくくなります。結婚後の生活設計を考えるうえで重要な「お金の使い方」に対する相性を見極める機会を逃してしまう可能性があります。
たとえば、金額やお店に対する感覚、節約志向か浪費傾向かといった点は、日常の支払いの中で徐々に明らかになるものです。
しかし、男性が全て支払っていると、そのような判断材料が得られず、いざ結婚後に価値観のズレが表面化してトラブルになることもあります。
気を遣わせてしまう可能性がある
結婚相談所でのデート代を男性が毎回支払うことは、一見するとスマートな配慮に思えますが、相手の女性に気を遣わせてしまう可能性があるというデメリットも存在します。
特に自立心が強い女性や対等な関係を重視するタイプの方にとっては、毎回奢られることで「申し訳ない」「負担をかけているのでは」と感じてしまい、素直にデートを楽しめなくなることもあります。
また、経済的な負担を一方的に引き受けられることで、対等な関係性が築きにくくなる懸念もあります。
相手が遠慮して次のデートの誘いを断ったり、本音を言いづらくなったりする場合もあるため、気配りのつもりがかえって距離を生むことにもなりかねません。
他の男性と比較されることも
結婚相談所の仮交際期間中は、複数の人との交際が認められており、実際に同時進行している人がほとんどです。
女性側が同時に仮交際している男性がいたとしましょう。自然と比較してしまうのではないでしょうか。
複数の男性の中で、あなただけ「割り勘」を申し出たら「他の男性はデート代は全部支払ってくれたのに」と不満に思うかもしれません。
結婚相談所のデート代を女性が支払う／割り勘にする場合のメリット
結婚相談所でのデート期間中、男性にばかりデート代を支払わせるのではなく、女性が支払ったり、割り勘にするメリットもあります。
対等な関係を築ける
結婚相談所でのデート代を女性が支払ったり、割り勘にするスタイルを取り入れることで、対等な関係を築きやすくなるというメリットがあります。
お互いに費用を分担することで、「どちらかが負担する」という意識が軽減され、精神的にも経済的にもバランスの取れた関係が生まれやすくなります。
これは結婚後の生活でも重要となる「協力し合う姿勢」の土台となり、信頼関係を築く上で大きなプラスとなります。また、女性側も「自分が一方的にもてなされる立場ではない」という自立した姿勢を示すことができ、男性に対して好印象を与える場合もあります。
特に現代では対等なパートナーシップを求める人が増えており、初期の段階から互いの価値観を尊重し合う姿勢が、円滑な交際や成婚への近道になることもあります。
お互いの金銭感覚を知る機会になる
金銭感覚は結婚生活において非常に重要な価値観のひとつであり、日々の支出や節約、お金の使い方の考え方にズレがあると、後にトラブルの原因になることもあります。
割り勘や費用分担を通じて、相手がどのようなお店を選ぶか、支払いにどの程度の意識を持っているかなど、さりげなく確認できる点が多くあります。
また、毎回の支払いに対する姿勢から、金銭面での余裕や価値観、生活スタイルの一端も垣間見ることができます。こうした情報は、将来の結婚生活を具体的にイメージするうえで大切な判断材料となります。
初期の交際段階からお金の話を自然に共有できる関係を築くことは、安心できるパートナーシップの第一歩となります。
無理のない交際が続けやすい
交際中は複数回のデートを重ねることが一般的であり、そのたびに男性が全額負担していると、経済的な負担が大きくなり、長期的に見ると無理が生じやすくなります。
一方、女性も費用を分担することで、お互いに負担を軽減でき、金銭的な面でストレスを感じることなく自然体で交際を続けられるようになります。
また、「支払ってもらって当然」という関係性になりにくいため、対等で健全な関係を築きやすいのも大きな利点です。
特に将来を見据えた真剣な交際では、無理のない経済感覚での付き合いが、結婚後の生活をイメージするうえでも重要です。小さな気遣いの積み重ねが、信頼関係の基盤となります。
割り勘・交互払いに切り替えるおすすめのタイミング
結婚相談所での交際は「結婚を意識した真剣な関係性」が前提です。デート代の支払いも、単なるマナーではなく、価値観の確認や信頼構築の大切な一歩になります。
無理なく、自然に、お互いが納得できるバランスを探ることが、成婚への近道です。
仮交際の2～3回目のデートあたり
初回は男性が支払うことが多く、そこで誠意やリード力を示すことができます。しかし、交際が続いていく中でお互いの価値観や距離感が近づいてきた段階で、自然と費用の分担を提案することにより、対等な関係を築く第一歩になります。
2～3回目のデートは、お互いの人柄や今後の関係性を見極め始める時期でもあるため、金銭感覚を知る良い機会にもなります。
また、男性の経済的負担を軽減する意味でも、早すぎず遅すぎないこの時期に切り替えるのが理想的です。無理のない交際を長く続けるためには、自然な形で支払い方を見直すことが大切であり、タイミングを見て提案できる柔軟さが求められます。
真剣交際に入ったタイミング
仮交際の段階では男性が支払うことが多く、まずは誠意やリード力を示すことが重要とされています。しかし、真剣交際に進むことでお互いの関係がより深まり、結婚を具体的に意識した段階に入ります。
このタイミングで費用の分担を始めることで、経済感覚や価値観のすり合わせができ、結婚生活の基盤となる「対等なパートナーシップ」を築く第一歩となります。
また、お互いに支え合う姿勢を示すことで、精神的な負担も軽減され、安心して将来を考えやすくなります。
無理なく自然な形で支払い方法を見直すことは、結婚後の円満な関係維持にもつながるため、真剣交際の開始は切り替えに最適な時期と言えます。
相手から申し出があったとき
女性側から「次は私が払いますね」「割り勘にしましょう」といった提案があれば、お互いの気持ちが近づいている証拠であり、対等な関係を築く第一歩といえます。
この申し出を快く受け入れることで、相手の気遣いや自立心を尊重でき、良好な関係性を深めることができます。
逆に、相手の意向を無視して男性が一方的に支払い続けると、負担感やストレスが溜まりやすくなるため、相手からの提案を素直に受け入れることが長続きする交際には大切です。
まとめ
結婚相談所のデートは、恋愛と違ってそのまま結婚生活のイメージとなります。結婚生活は決して甘いばかりではありません。現実的なことにも向き合っていかなくてはなりません。
そういった意味でデートの支払いは、双方の金銭感覚や価値観を見極めるよい機会といえるのではないでしょうか。
デートの支払いのときに垣間見られるお相手の良いところ、悪いところを含めて「もしこの人と結婚したら」という具体的な結婚生活をイメージしやすくなるでしょう。
