
結婚相談所の仮交際は、将来の結婚を見据えた出会いではありますが、まだ「恋人同士」や「結婚を約束した関係」ではなく、比較的軽めの関係とされています。
お見合い後にお互いの印象が良ければ仮交際に進みますが、この段階ではお互いの性格や価値観、ライフスタイルなどを知るための期間であり、「交際=結婚前提」と重く捉えすぎる必要はありません。
気軽に会話や食事を重ねながら、自分に合うかどうかを見極める時間です。とはいえ、将来を真剣に考えているからこそ、相手に対して誠実な姿勢や思いやりのある対応が大切です。
結婚相談所特有の仮交際とは

結婚相談所の仮交際とは、お見合いで「お付き合いしてみてもいいかな」と双方が思ったときに「お試し交際」をすることを意味します。具体的には「お友達」としてデートを重ね、お友達から恋人になったら「真剣交際」へとステップアップしていきます。
仮交際の間は複数の相手と会うこともできるため、効率よく結婚相手を見つけることができるというメリットがあります。

仮交際中は複数人との同時交際が可能
結婚相談所における仮交際では、同時に複数人と交際することが認められています。これは、まだ「結婚前提の真剣交際」ではなく、お互いを知るための「見極め期間」とされているためです。
相手の性格や価値観を比べながら、自分に合った人を探せるのが特徴です。ただし、相手にも同時交際の可能性があるため、独占欲や焦りを持ちすぎないよう注意が必要です。
気持ちが一人に傾いてきたら、他の仮交際を整理して真剣交際へ進むことが、誠実な対応といえるでしょう。
仮交際中でも交際終了は自由にできる
仮交際は、あくまで相手を見極めるための期間であり、もし「合わない」と感じた場合には、特別な理由を述べずに交際を終了することが可能です。
終了の際は、直接相手に伝えるのではなく、仲人やアドバイザーを通じて連絡するのが一般的です。この仕組みにより、気まずさやトラブルを避けながら、スムーズに関係をリセットすることができます。
「違和感を感じるけど我慢して続ける」よりも、自分の直感や価値観を大切にして、柔軟に行動することが成功への近道です。
仲人やアドバイザーのサポートあり
結婚相談所の仮交際では、仲人やアドバイザーの手厚いサポートが受けられるのが大きな特徴です。
交際中に「相手の気持ちが分からない」「どう接すればよいか悩む」といった不安があっても、仲人が間に入ってアドバイスをしてくれたり、必要に応じて相手の担当者を通じて気持ちを確認してくれたりします。
自分では聞きづらいことも、仲人を介することでスムーズに伝えられ、トラブルやすれ違いを防げます。
また、交際の進め方やタイミングなどの相談もできるため、一人で悩まず安心して交際を進めることが可能です。婚活に不慣れな方や、自分の気持ちを言葉にするのが苦手な方にとっても心強いサポート体制です。
身体的接触や泊まりを伴う行為はNG
仮交際中は、信頼関係を築いていく段階のため、手をつなぐ、キス、宿泊などの身体的接触を伴う行為は禁止されているのが一般的です。
早い段階でのスキンシップは、相手に不信感や誤解を与える原因となり、交際終了の理由にもなり得ます。
結婚相談所では、真剣なお付き合いを前提としているため、節度ある行動が求められます。真剣交際を急ぎすぎず、まずは会話や価値観の共有を大切にすることが、より良い関係へとつながるポイントになります。
仮交際を始める時のポイントと心構え

お見合いの結果、仮交際が成立したらデートをすることになります。仮交際を上手に進めて真剣交際まで発展させるためにも、仮交際への向き合い方をしっかりと理解しておきましょう。
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ファーストコールは男性から
結婚相談所における仮交際では、仮交際成立後の「ファーストコール」を男性側から行うのが一般的なマナーとされています。これは、誠意あるリードを期待する文化が背景にあるためです。
ファーストコールは、お互いの緊張を和らげ、今後の連絡方法や初回デートの日程を話し合う大切な機会です。電話のタイミングは事前に相談所を通じて確認し、無理のない時間帯を選ぶことがポイントです。
丁寧な言葉づかいや明るい声を心がけると、相手に好印象を与えやすくなります。この一歩を丁寧に踏み出すことで、安心感や信頼関係が生まれ、仮交際をスムーズに進める土台が築けます。
連絡頻度と会うペースは相手と相談して決める
仮交際では、お互いの生活スタイルや価値観をすり合わせることが大切です。連絡の頻度や会う回数に関して、自分の希望だけを押し付けず、相手と相談しながら無理のないペースを決めましょう。
連絡が多すぎても負担になりますし、少なすぎると気持ちが離れてしまう原因になってしまいます。
最初に「どれくらいの頻度が心地いいか」を話し合っておくことで、お互いが安心して交際を進められます。相手を思いやり、歩調を合わせる意識が信頼関係の第一歩です。
短期間で複数回会ってみる
仮交際は、お互いを見極めるための「お試し期間」です。メッセージや電話だけではわからないことが多いため、可能であれば短期間で2〜3回は会うことをおすすめします。
実際に会うことで、相手の話し方や雰囲気、価値観がより具体的に見えてきます。緊張することもありますが、複数回会うことで自然なやり取りができるようになり、相性を見極めやすくなります。
早い段階で距離を縮めることが、真剣交際への大切なステップになります。
自分の希望や価値観は少しずつ伝える
仮交際では、最初から結婚観を深く語りすぎると相手にプレッシャーを与えてしまうことがあります。まずは趣味や日常の話題から始めて、お互いを知ることを大切にしましょう。
会話に慣れてきたら、自分の結婚観や希望する生活スタイルなども少しずつ伝えると良いでしょう。急ぎすぎず、でも隠さずに話すことで、価値観のすり合わせがしやすくなります。
お互いの将来像にズレがないか、無理なく自然な流れで確認していくことが重要です。
比較ではなく一人ひとりと向き合う
仮交際中は複数の相手と同時に交際することができますが、それぞれの相手を「比較対象」として見るのではなく、一人ひとりとしっかり向き合うことが大切です。
誰かと比較すると相手の良い面が見えにくくなったり、決断を迷わせたりする原因になります。それぞれの相手と真剣に向き合うことで、本当の相性や自分の気持ちに気づきやすくなります。
誠実な姿勢が相手にも伝わり、信頼感が生まれやすくなるでしょう。
違和感を放置せず、早めに相談や見直しを
仮交際中に「なんとなくしっくりこない」「話が噛み合わない」といった違和感がある場合、それを無視して交際を続けると後悔につながることがあります。
違和感は、相性のサインや価値観のズレかもしれません。無理に合わせたり我慢を続けたりせず、感じたことは率直に振り返ってみましょう。
また、担当アドバイザーがいる場合は、早めに相談してアドバイスをもらうのも有効です。仮交際は柔軟に見直しができる期間なので、自分の気持ちを大切にしましょう
初デートから真剣交際告白までの流れとポイント

仮交際は、徐々にお相手のことを知り、自分のことも知ってもらう場です。初デートからどのような段階を踏みながら真剣交際へと繋げたら良いのでしょうか。一般的な流れを紹介します
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初デートのポイント
仮交際における初デートのポイントは、今後の関係を築くうえで非常に重要です。以下の3つのポイントを意識することで、好印象を与え、次につなげやすくなります。
<短時間・カフェなど落ち着いた場所を選ぶ>
初デートでは、緊張もあるため、食事やお茶など1〜2時間程度の短めのデートがおすすめです。
静かで会話しやすいカフェやレストランを選ぶことで、お互いのことをじっくり知ることができるでしょう。
長時間のデートや派手な場所は避け、無理のない範囲で心地よい時間を共有することが大切です。
<聞き役を意識し、バランスよく会話をする>
初対面に近い状態なので、相手の話にしっかり耳を傾ける姿勢が大切です。
質問を交えながら会話のキャッチボールを意識し、一方的に話す・聞くだけにならないようにバランスをとると好印象につながります。
共通点を見つけることで会話が盛り上がり、自然な親近感が生まれます。
<清潔感のある服装・身だしなみを心がける>
第一印象はとても重要です。服装は華美すぎず、清潔感があり、TPOに合ったコーディネートを心がけましょう。
ヘアスタイルや靴、爪など細部まで気を配ることで、誠意や真剣さが伝わります。
特別なおしゃれより、「丁寧に準備してきた」という印象を与えることが成功のカギです。
2~3回目のデート ポイント
仮交際における2〜3回目のデートは、相手との相性や将来を見極めていく大切な段階です。初デートよりも一歩踏み込んだコミュニケーションが求められます。
ポイントを3つご紹介します。
<相手の価値観や結婚観に少しずつ触れてみる>
2〜3回目のデートでは、趣味や仕事の話だけでなく、将来に対する考え方や結婚に対する思いなど、少しずつ深い話題にも触れてみましょう。
いきなり核心に迫るのではなく、「子どもは好き?」「仕事は続けたいと思ってる?」など、自然な会話の中で相手の価値観を探っていくと、無理なく関係を深められます。
<デートの場所に変化をつけてみる>
初回はカフェなどの軽めの場所が多いですが、2〜3回目は「食事+軽いお出かけ(公園・美術館など)」といった、少し変化をつけると距離が縮まりやすくなります。
会話のきっかけも増え、お互いの普段の様子や行動パターンを見る機会にもなります。リラックスできる雰囲気を意識すると、自然な交流ができるのではないでしょうか。
<自分の気持ちや印象も素直に伝える>
仮交際では、相手も「自分のことをどう思っているのか」気になっているものです。
2〜3回目のデートでは、「今日も会えてうれしかったです」「○○さんといると楽しいです」など、前向きな気持ちを言葉で伝えることが大切です。
好意や安心感を示すことで、相手も心を開きやすくなり、真剣交際へのステップへとつながります。
4~5回目のデート ポイント
仮交際の4~5回目のデートは、真剣交際へ進むかどうかを意識し始める重要なタイミングです。ここでは、関係を深めながら今後の方向性を見極めるためのポイントを3つご紹介します。
< 結婚後の生活イメージについて話してみる>
4〜5回目のデートでは、相手との将来を具体的にイメージできるかが大きな判断材料になります。
住みたい場所、働き方、家事分担、子どもについてなど、結婚後のライフスタイルや価値観について話すことが大切です。
まだ仮交際中なので重くなりすぎないよう、「もし結婚したら…」という前置きをつけて、自然に話を振るのがポイントです。
<お互いの気持ちを確認し合う>
この段階では、仮交際を続けてきてどう感じているか、お互いの気持ちを少し踏み込んで確認することが必要です。
「一緒にいて自然な感じがするか?」「結婚相手として意識できるか?」という点に注目し、自分の中で整理してみましょう。
また、相手の温度感に違和感がある場合は、アドバイザーに相談するのも効果的です。
<真剣交際の意思があるならタイミングを見て伝える>
4〜5回目のデートで「もっと深く知りたい」「将来を見据えて付き合いたい」と感じたなら、真剣交際に進みたい気持ちを伝える準備を始めましょう。
はっきりと告白する必要はありませんが、「もっと真剣に向き合っていきたい」といった前向きな気持ちを言葉で表すと、相手も安心しやすくなります。
タイミングはアドバイザーと相談しながら慎重に見極めましょう。
真剣交際の告白をするときのポイント
仮交際から真剣交際へ進む際の「告白」は、結婚を見据えたお付き合いに移る大きな節目です。誠実さとタイミングが重要です。
真剣交際を申し込む際のポイントを3つご紹介します。
<相手の気持ちや交際ペースを見極める>
真剣交際を申し込む前に大切なのは、相手が同じ気持ちで交際を進めているかどうかの確認です。
会話やデートでの様子から、「安心感がある」「価値観が近い」といった手ごたえを感じられるかを見極めましょう。
相手がまだ迷っている様子なら、焦らずもう少し様子を見るのも選択肢です。
タイミングを誤ると、良い関係でも負担に感じられてしまうことがあります。
<自分の気持ちを具体的に、真剣に伝える>
真剣交際を申し込む際は、「もっと深く知り合いたい」「あなたとの結婚を考えている」など、明確な気持ちを言葉で伝えることが重要です。
曖昧な表現ではなく、誠実で前向きな意志を伝えることで、相手も安心して気持ちを返しやすくなります。
仮交際とは違い、「特定の一人と向き合う覚悟」が伝わるように意識しましょう。
<落ち着いた場所・タイミングを選ぶ>
真剣交際の告白は、落ち着いて気持ちを伝えられる場所や雰囲気で行うことが大切です。静かなカフェやデート終盤のタイミングなど、お互いにリラックスできる環境を選びましょう。
また、事前にアドバイザーに相談して、ベストなタイミングを確認しておくと安心です。環境や雰囲気も、相手の記憶に残る大切な要素になります。
結婚相談所では、担当コーディネーターに真剣交際の告白のタイミングを相談することができます。コーディネーターは、お相手の感触なども探りながら客観的にアドバイスしてくれるので安心です。
お相手の気持ちを確認したうえで告白できるので精神的には非常に負担が少なく、スムーズに真剣交際に進むことができます。
まとめ
仮交際とは、結婚相談所独特のシステムのことです。
仮交際中は、通常の恋愛では絶対にありえない複数のお相手との同時進行になります。いわゆる「お試し期間」ということになりますが、この期間は結婚相手として相手を見極めるという重要な時期でもあります。
仮交際という今までに経験したことのない交際方法ですが、その意味をしっかり理解したうえで進めることが大切です。