
結婚相談所では、お互いに「いいな」と思った人と直接会うことを「お見合い」といいます。このお見合いをきっかけに、本格的な婚活が始まるのですから、スタートラインということですね。
ところが、このスタートラインである「お見合い」がなかなか成立しないという人がいます。一生懸命アピールしているにもかかわらず、なぜお見合いが成立しないのでしょうか。
ここではなぜお見合いが成立しないのか、成立しない場合の原因や対策を紹介しましょう。
結婚相談所でお見合いが成立するのは10%?

結婚相談所でのお見合いは、お互いに「会ってみたいな」と思ったカップルが、お茶などをしながらデートするものです。
大手の結婚相談所の会員は全国に及びます。たとえば、最大手のIBJメンバーズでしたら、約9万5千名の会員が登録しています。
これだけ多くの会員がいるのですから、お見合いはすぐに成立するのではと思いますよね。しかし、思ったよりもお見合いが成立する確率は高くありません。
基本的に男女ともに年齢が若ければ若いほど、お見合いが成立する確率は高くなります。逆に年齢が上がるほど確率は低くなります。
全ての年齢でお見合いが成立する確率をみてみると、なんと10%程度しかありません。
それでも自然に出会う確立に比べると、だいぶ高い数字といえます。
結婚相談所でお見合いが成立しない原因

結婚相談所でのお見合いが成立するのは10%程度ですから、もし断られても、それほど落ち込む必要はありません。しかし「お断り」が続いてしまうのは、何か原因があるのかもしれません。
お見合いを成立させるためには、まずその原因を考えてみましょう。
希望条件が厳しすぎる
お見合いが成立しない大きな理由の一つが、相手に求める条件が厳しすぎることです。
たとえば「年収600万円以上」「大卒以上」「身長175cm以上」など、多くの理想を一度に求めると該当する相手はごくわずかになります。
また、条件が複数重なることでマッチングの可能性はさらに低くなります。理想を持つことは大切ですが、あまりにこだわりすぎるとご縁を遠ざけてしまうことに。
相談所のアドバイザーと相談しながら、譲れる条件・譲れない条件を整理し、現実的な目線に調整することが大切です。
プロフィールの魅力が不足している
プロフィールは「会ってみたい」と思わせる大切な第一印象の場です。ここに魅力が感じられなければ、お見合いの申し込みをしてもスルーされる可能性が高まります。
たとえば文章が短すぎる、趣味や人柄が伝わらない、写真の写りが暗い・無表情といった点があると、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
逆に、誠実さや親しみやすさが伝わる文章、明るく清潔感のある写真があると、申し込みの成功率がぐっと上がります。プロフィールの見直しは、お見合い成立の大きな鍵です。
写真の印象が悪い
結婚相談所での第一関門は写真です。プロフィール写真の印象が悪いと、内容が良くても相手の目に留まりません。暗い表情、服装の乱れ、自撮りやスナップ写真などはマイナス要素となります。
また、過度に加工された写真や、実際の年齢や雰囲気とかけ離れているものも避けられる傾向にあります。
写真はプロに依頼し、明るく自然な笑顔で、自分らしさが伝わる1枚を選ぶことが重要です。写真を変えただけでお見合い成立率が大きく向上するケースもあります。

申し込み数が少ない・消極的
「良い人がいたら紹介されるだろう」と受け身の姿勢でいると、なかなかお見合いは成立しません。
結婚相談所は能動的に動くほどチャンスが広がる場です。毎月の申し込み上限を使いきっていない、申し受けを断ってばかりいるという場合は、ご縁の可能性を自ら減らしていることになります。
少し条件を広げたり、申し込み数を増やすだけでも状況は変わってきます。まずは会ってみることを大切にし、出会いの数を意識的に増やす姿勢が大切です。
過去のお見合いでの対応が悪い評価になっている
結婚相談所では、お見合い後に相手からの評価がフィードバックされることがあります。過去に無愛想だった、時間に遅れた、清潔感に欠けたなどのマイナス印象が残ると、紹介やお見合いの機会が減ることも。
自分では気づかないうちに悪印象を与えている場合があるため、アドバイザーに過去のやりとりを振り返ってもらい、改善点を探すことが重要です。
印象やマナーを見直し、誠実な対応を心がけることで、次のお見合い成立につながります。
結婚相談所でお見合いを成立させるための対策

結婚相談所でのお見合いがなかなか成立しない原因がハッキリしたら、改善策を立てていきましょう。
希望条件が厳しすぎる→ 条件の優先順位を見直す
すべての理想条件を満たす相手を求めると、出会いの可能性は極端に狭まります。まずは「絶対に譲れない条件」と「できれば望ましい条件」に分けてみましょう。
たとえば年収は希望より多少低くても、性格が合えば良縁に繋がることもあります。実際に会ってみないと分からない相性や雰囲気も大切です。
柔軟な視点を持つことで、多くのご縁が生まれやすくなります。相談所のアドバイザーと話し合いながら、現実的で前向きな条件に整えていきましょう。
プロフィールの魅力が不足→ 自己紹介文の見直しと具体化
プロフィール文は、自分の人柄や価値観を伝える大切なツールです。
「優しい性格です」だけでは伝わりづらく、「休日は友人とカフェに行ったり、映画を観たりする時間を大切にしています」など、具体的なエピソードを交えると印象が良くなります。また、結婚に対する考えや理想の家庭像を書くことで、相手に安心感も与えられます。
一度プロに添削してもらうのも効果的です。「会ってみたい」と思われるような温かく自然な文章を意識しましょう。
写真の印象が悪い→ プロによる写真撮影を検討する
第一印象は写真が9割と言われるほど、プロフィール写真は重要です。普段のスナップや自撮りではなく、スタジオでプロに撮ってもらうことで、清潔感と自然な魅力が伝わる写真が仕上がります。
服装は明るめで清潔感のあるものを選び、髪型やメイクも整えましょう。また、表情は無理に笑いすぎず、優しく自然な笑顔がベストです。
写真を変えたことで申し込み数が倍以上になるケースも少なくありません。小さな投資で大きな成果が期待できます。

申し込み数が少ない・消極的→ 積極的に申し込む姿勢を持つ
「相手からの申し込みを待つ」だけでは、出会いのチャンスを逃してしまいます。月に申し込める最大数を活用し、自分から積極的にアプローチすることが重要です。
また、希望条件を少し広げてみる、写真やプロフィール文を改善して反応率を上げるなど、工夫次第で結果は変わります。
最初から「合わないかも」と決めつけず、会ってみることで意外な発見があることも多いです。婚活は「まず会ってみる」が成功への第一歩です。
過去のお見合いでの対応が悪い評価→ アドバイザーと振り返り改善
過去のお見合いでの態度やマナーが相手に悪印象を与えていた場合、それが今後の紹介やお見合いにも影響を及ぼすことがあります。
「お礼の言葉がなかった」「清潔感に欠けた」など、些細な点が評価を左右します。一度アドバイザーにフィードバックを求め、改善点を整理しましょう。
服装、話し方、表情、礼儀など、基本的なマナーを見直し、誠実な姿勢で臨むことが大切です。丁寧な対応が信頼を生み、次のご縁につながります。

まとめ
せっかく結婚相談所に入会して婚活を始めても、お見合いが成立しなければ、出会いのチャンスもありません。「お見合いをいつも断られている」「理想のお相手とお見合いできない」など悩みを抱えている人は、その原因をつきとめ、改善していきましょう。
結婚相談所では、専任のアドバイザーに改善点などを相談することができます。第三者の目線と豊富な経験などから適切なアドバイスももらえますよ。